保育課程の編成は、施設長や主任保育士のリーダーシップの下、全職員が参画して行います。
まずは、既存の「保育計画」を見直し、改定された保育指針の内容に沿って見直し、検討していくことが必要です。
その際、保育課程がすべての計画の上位に位置づけられ、保育所保育の全体像を示すものとしてふさわしいものになっているかを、保育指針やその解説書を参考にしながら全職員で協議していくことが必要です。
平成21年4月の保育指針施行までにそれぞれの保育所の保育課程を編成し、それに基づいて様々な計画を作成し、保育所保育の構造化を図っていくことが重要です。
具体的には、児童福祉法や子どもの権利条約などの保育の関係法令等に基づいた保育所の保育理念、保育目標、保育方針などが提示され、0歳から6歳までの子どもの発達過程を見通し、それぞれの時期にふさわしい保育のねらいと内容を一貫性を持って組織することが必要でしょう。
各保育所の子どもの実態や子どもを取り巻く家庭、地域の状況などを踏まえるとともに、保育所の保育の環境や特性などを生かし、工夫して項目を設定していきます。保育所での生活がその後の子どもの生活や学びにつながっていくことに留意し、子どもの生活や発達の連続性を表すものとなることが重要です。
改定保育所保育指針 Q&A50