「保育計画」が「保育課程」に改められた理由について知りたい。 改定保育所保育指針 第4章「保育の計画及び評価」

保育所の全体計画である「保育計画」が、今回の改定により「保育課程」という言葉に改められました。

このことは、保育指針において、保育所の計画性、組織性を高め、その専門性や質の向上を図ろうとすることと深く関連します。

これまで、保育所では、保育士個人の経験や技量や持ち味により保育が行われてきた傾向があり、保育所の全体計画に沿って全職員が計画的、組織的に取り組むといったことに課題があったと考えられます。

また、保育の計画と保育計画の混同が見られたり、自治体が策定する保育計画との混同も見受けられました。

これらことを踏まえ、保育の質の向上をめざす改定保育指針では、全職員が保育所全体の保育方針や保育目標について共通認識をもち、それに基づき計画的に保育が実施されること、計画に基づく実践を振り返り、保育を自己評価して見直し、改善を図ることなどが重要なこととして規定されました。

そのため、保育所の組織的取組や保育実践の基盤に保育課程の編成を位置付けることにしました。

保育所には、長期、短期の指導計画、保健計画等々、様々な計画がありますが、すべての計画の上位にあり、保育所保育の根幹を成すものとして保育課程はたいへん重要です。

今回、その名称を改めることにより、保育所保育のすべての計画の上位にあり、全体像を示すものとして、全職員で編成し、保育所の計画性、組織性を高め、職員の共通認識を一層深めていくことの重要性を打ち出しました。

保育課程の編成とこれに基づく指導計画の展開において、保育実践を振り返り、保育を自己評価し見直すという一連の保育の改善のための組織的な取組が重要です。

また、保育課程に基づくこうした取組が、保育士の資質向上や保育所の説明責任の一層の発揮に資するものとなると考えます。

改定保育所保育指針 Q&A50